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books 読んだ本。


Itと呼ばれた子 幼年期 デイヴ ペルザー
いつもおなじみのN原主任が、いらないからくれるというのでもらった本。

幼児虐待とは、ここまでむごいのか、と読んでいて本当に苦しかった。 ホラー映画を見ているときのような気分。 読み進めたいんだけど、読み進めたくない、みたいな気分で読んだ。

私がすごいと思ったのは、筆者が、ここまで書けたということ。 もう過ぎた話だし、って笑ってかけるようなレベルの話ではないと思う。 心のトラウマと戦いながらこの本を書いたんじゃあないかな、って思った。 多分、書きながら、涙を流したり、吐いたりしたんじゃないかなあ。

私は、そんな、人に伝えるようなひどい体験とか無いけれど、それでも自分の過去の失敗だとか、都合の悪いことってのは、思い出さないようにして暮らしている。 思い出したらつらいから。 思い出す過程で、またその恐怖に震えるのはイヤだ、って思ってしまうから。

自分が親になったとき(なれるアテは全くナシ)、こんな親になってしまったらどうしよう・・・って不安になった。


号泣する準備は出来ていた 江圀香織
直木賞をとった本だというので、買って読んでみた。 題名から、ものっすごく泣ける話なんだと勘違いして読んでしまったので、「あれ・・・?」という読後感だった。

今度また読み直してみようと思う。


世界の中心で、愛をさけぶ 片山 恭一
私は、もともとは一昔前の、時代の流行なんかに流されずに残っている、(いわゆる、枯れた)小説ばっかり読む人なのだけど、これは久しぶりに呼んだ現代作家の小説。 本屋に行くたびに、目立つところに積んであるし、題名もなんだかひきつけられるものがあるし、というので買ってみた。 久しぶりのハードカバー。

呼んだ感想としては、「どうしようもない」という感じだろうか。

文体は読みやすく、淡々と読み進められる。 読んでいる途中で感じるのは、ただひたすら、どうしようもない虚無感、脱力感、孤独感。 アキを失った朔太郎の心の中が、そのまま文章になったような印象を受ける。 だから、アキとの楽しい思い出も、華やかに描かれることなく、淡々とつづられる。

多分、朔太郎は、愛をさけぶ対象を失ってしまったのだと思う。 どんなに、アキを好きで、想っていても、アキはもうこの世界にはいなくて、朔太郎に残されたすべは、ただその喪失感をさけぶのみ。

普通、だいたい小説を読んだあとって、何か考えさせられたり、登場人物の立場に自分を投影してみて、余韻に浸ったりするのだけど、この話はそういうことが一切なかった。 朔太郎の虚無感だとかそういうのを感じたりはするのだけど、どこかそれは現実感のない、他人事。 いつもなら朔太郎になりきって悲しみを覚えたりするだろうに、この小説では、あくまでも悲しんでいるのは朔太郎であって、私ではない、っていう線引きが明確に残っている。 ただ、朔太郎の感情にひきずられて、ちょっとしんみりしてみただけ、というような。

現実的な描写なんだけど、どこかきれいすぎて非現実的。 でも、まったくの絵空事か、というと、そうではないリアル感がただよってる。

良くも悪くも、そんな不思議な話でした。 ただ、後世に語り継がれるような、話ではなかったように思うけど。


マスタリングEnterprise JavaBeansObject oriented selection
5800円....
それだけのお金を出してでも買う価値がある本かなあ、と.
まだ全部読んでないけど,かなり濃い.
EJBの入門書としてはかなり堅い感じの文体なので難しいけど,薄っぺらいのを何冊読んでもえられない理解が得られるんじゃないかな?
頑張って読みます.


Eclipseパーフェクトマニュアル...
買いました.やっぱりお金けちってちゃだめかなーと.
ただ,なかなか読む時間がなくて読めていない.
週末にでも読みます.
これも実際には買っていない.
eclipse+JBossの記事が載っているけど,やっぱりeclipseを使うことに主眼が置かれているせいか,あんまり役に立つー!って感じの記事ではなかったかも.
人によって求めているものが違うのでその辺は仕方ない.
(私はJbossの設定方法が知りたい.)
興味深かったのはeclipseのプラグイン作成方法の記事.
eclipseはヘルプがしっかりしてるので,ヘルプを読み込めばこんなの読まなくてもできるんだろうけど,最初から手順を追って説明してくれてるのはわかりやすくてよいと思う.
私の知る限り,eclipseのプラグインの作成方法が載ってるのはNeverBirdプロジェクトのwikiだけなので,この記事はかなり求めてる人が多いんじゃないだろうか.
買いたいんだけどなあ.それ以外の記事が興味ないと,躊躇してしまう.
雑誌って,そういうところがもったいないと思う.


WEB+DB PRESS Vol.16
買いました.やっぱりお金けちってちゃだめかなーと.
ただ,なかなか読む時間がなくて読めていない.
週末にでも読みます.
これは買ってない.
立ち読みしただけ.

Jbossのインストールに関しての記事が興味深かったので.
Jbossも日本語のドキュメントが不足しているので,役に立ちそうな記事だった.
でも,たかだか5ページくらいのために2000円近く出して買うのも・・・と躊躇してしまった.
Jbossの本は私の知っている限り1冊しかなくって,しかもJBoss2にしか対応してない.
Jbossに組み込まれているTomcatの設定は単独のTomcatとはだいぶ違って独特なので,かなり貴重な記事かも.
同じように苦戦している人で,お金に余裕のある人はいいかもしれない.
あと確か,eclipseに関する記事も載ってたような.
Strutsについては,興味はあるのだけど今のところ切羽詰った必要性がないのでなかなか手が出せないでいる.


JAVA PRESS (Vol.30) No30
eclipse,Webサービス,グリッドの記事が載っていたので購入.
GT3(GlobusToolkit3)のインストールに苦戦していた時期だったかな.
日本語のドキュメントがすごく少なかったので重宝しました.
グリッド,Webサービスに興味のある人にはお勧め.
eclipseの記事については,eclipseがどうの〜〜っていうよりはeclipseを使ったJavaの入門と言ったかんじなので,あまり参考にならなかった.
これからJavaをはじめてみたいんだけど,という人にはいいのかも.
でもそんな人がJavaPressなんか買うのかな?
私なら買わない.
参考書を買うと思う.


大切な人の心をはなさない「かわいい女」63のルール 里中李生
自分じゃ,たとえ興味があっても絶対に恥ずかしくて買えない本.
私の大好きな友達が,がんばれ,ってくれた本.
本の内容がどうの,じゃなくてそれがうれしい.

本の内容としては,もう,すいません,私が悪かった.
63の法則,全部私,のっとってないじゃん.って感じで,もっとがんばらないといけないなあと思った.
で,がんばろうと思って美容院行って,大失敗したんだけどね・・・・
とりあえず,がんばります.
髪の毛,伸ばします.
(またしても短くなっちゃったんだけど)


ぼくらの七日間戦争 宗田理
なんか、懐かしくなってブックオフで買ってしまった。100円。
この話を知ったのは本が先じゃなくて、若き日の宮沢りえが出ていた映画が先だったんだけど、すごい見ていて感動したのを覚えてる。
自分じゃどうにもならないって普通にあきらめてた自分が、すごい弱いなーって思ったりしてた。
今でもこの話を読むとすごい心がときめくっていうか、青春サイコー!みたいな気分になる。
こんなこと、自分じゃできないけど、(社会人になっちゃった今じゃなおさら)心の中で空想するのは自由なんじゃないか。
現実にできない分、心だけはこどものままでいたいなあ。
読んでいると、高3まで行ってたこどもキャンプのことを思い出す。
あれは親公認の家出みたいなもので、とっても楽しかった。
また静岡帰ったらいけるかな。休みが合えば。
心の中だけでだけど、プチ現実逃避ができる本。


もう消費すら快楽じゃない彼女へ 田口ランディ
大学の友達しゃもちゃんが、この人の本をよく読んでいるので、どんなかんじの文章を書く人なんだろうと思って読んでみることにした。
この本を読むまで、私は田口ランディって人が、男だと思い込んでいて、女だとしってびっくりした。
小説とかはわりと好きで読むけど、こういうコラムとかエッセイという類のものはあんまり読んだことが無いのでなんだか変な感じだった。
現実のことがたくさんかかれていて、考えさせられることは結構あったけど、感動とかそういうのは無かった気がする。
読みやすいので、他の作品も読んで見ようと思うけど、読み応えがあんまりなくって、一日で読めてしまうから暇つぶしにはならないかもなあ。
この本を読んでいると、田口ランディさんの周りにはなんとまあ変な人が多いんだろうと思う。
それがいいのか悪いのか知らないけど。
変っていうか、変わったっていうか、私の周りにはいない人が多い。
実は、私がそれを普通だと思い込んでいるだけで、他の人から見たら私のほうが普通じゃないのかもしれないなあってふと思った。
この社会は、自分のことを普通と思い込んでいる普通じゃない人たちの集まりなのかもしれない。


もものかんづめ さくらももこ
さくらももこは割と好きで、本が出たらなるべく読むようにしている。
この人の書く文章はとても読みやすい。
読みやすいかわりに、さらっと読めてしまいすぎて、時間つぶしにはならないのだけど。
さくらももこさんは、高校かなんかの小論文の授業で、適当に書いたら「現代の清少納言」って誉められたそうだ。
たしかに、この独特の味は真似しようとしても出来ないような気がするし、練習して書けるようになるもんじゃないと思う。
読み終わった後にすごい感動があったりとかそういうわけじゃないんだけど、なんでか読んでしまう。
何も難しいことを考えずに、活字を読みたくなった読む本。


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